インドの山岳鉄道群

麓は香り高い紅茶ダージリンの産地として名高い。標高2,200mを走るダージリン・ヒマラヤ鉄道(トイ・トレイン)は1881年に茶の運送用に建設された。世界初の、そして今なお最も傑出した山岳輸送鉄道である。勇壮な景観を誇る屈曲の多い山岳地帯を走るため、レールの接続に大胆かつ独創的な技術を開発した。1999年登録の「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」に、ニルギリ山岳鉄道を新たに含んで拡大登録。標高326~2203mの高地を、46㎞にわたって走るニルギリ山岳鉄道は、メーター・ゲージ(軌間が1mの鉄道)の単線。着工は1891年で、山岳地域を縫う難工事のため1908年に竣工した。建造時に最新技術を用いたニルギリ山岳鉄道は、今も現役で走り続けている。その後、ダージリン・ヒマラヤ鉄道とニルギリ山岳鉄道からなる「インドの山岳鉄道群」に、カルカ・シムラ鉄道が追加された。標高656mのカルカと、標高2075mの高地であるシムラを結ぶこの鉄道は、総延長が96.6㎞。19世紀半ばに、シムラを避暑地としていた英国の高官を運ぶために建設されたもので、1903年に完成した。988の橋、917のカーブ、107のトンネルがあるこの鉄道は、山岳鉄道の先駆けとなった。
Mountain Railways of India (India) © OUR PLACE The World Heritage Collection
参考: 944ter
登録年: 1999
拡張: 2005,2008
登録基準: (ii)(iv)
核心ゾーン: 88.9900 Ha
バッファーゾーン: 644.8800 Ha